


























サナアから少し郊外へ。
イエメンのイマーム(王)が所有していた
美しい岩の上の宮殿は
外からも中からもため息が出る。
歩いて少しして見えてきた宮殿。
人通りはそんなになかったけれど、観光客の姿がある宮殿の周りはきれいに整備されているからか、宮殿の存在のせいか少しだけ華やいで見えた。
少し歩くとすぐ横にこの美しい宮殿があった。
思わず口をあけてのけぞって岩の上の宮殿を眺める。
土の道の左手にこの宮殿への入り口があった。その周りはきれいに石畳が敷かれていた。
きちんと門につけられた木のドアを入ろうとすると、止められた。チケット売り場が入り口の左の角の脇にあるらしく、買って来いとのこと。見つけにくい場所だった。
門をくぐるととてもきれいに整備されたこの場所がそれは豊かな場所であることがわかる。
見えてきた、見えてきた
みえて、きたよ〜〜!
歩きを進めてどんどんロックパレスがアップになる。
入り口側から見ると本当に岩山のに乗った宮殿に見える。
木陰で猫も休息
鮮やかな花が宮殿を彩る。
宮殿の本館(?)の周りには
小さなでも美しい装飾の建物が合わせて作られている。
これは入り口の門を入って正面に見える建物。
これまで訪れた観光地よりも多くの旅行者の姿を見ることができた。。
一番の見所となるサナアからも程近いので、ツアーでは必ず入っているのだろう。2つほどの欧米のグループがあった。マイクは同じニュージーランド人とも会って話をしていた。
海外からの旅行者だけではない。たくさんのイエメン人もこの美しい宮殿を見に来ていた。犠牲祭の休暇中であるからなおさらだろう。
宮殿内部への入り口からすぐ脇のところにある建物。
開放的なつくりで、この窓のすぐ目の前に噴水があり、中はガートを楽しめるようなサロンのつくりになっている。
この建物でも当然のことながら、イエメン建築の技が細部まで施されている。
人の流れに沿って、北向きのひんやりとする入り口から宮殿の内部へと入った。内部は想像以上に複雑に入り組んだつくりで、想像通りにたくさんの部屋が次から次へと姿を現す。一つ一つの部屋の美しさもさることながら、入り組んだ内部の廊下や階段、もちろん部屋から見える景色も美しいもので癒される。
進んでも次が現れ、右や左に分かれた小さな道や細工のようなつくりが迷路のようにも楽しくあった。
さっきいた建物が眼下に見える。
その先に見える景色が
この場所の厳しさと雄大さを感じさせる。
いろんな場所の窓からパシャリ。
イエメン建築を見ているうちに私が強く惹かれたものの一つは部屋の普通の窓の上に取り付けられたステンドグラスの美しい「カマリア窓」。同じ部屋にありながら、いくつものカマリア窓が全く違ったデザインで、でもどこかしら少し統一感を持たせて取り付けられている。
このカマリア窓を見るだけでもイエメン建築郡は面白い。
サナアの町でもそうだった。そしてこの宮殿はそれが顕著に美しく全体もさることながら、このカマリア窓に私の目は何度くぎ付けになったことか知れない。
白い漆喰の壁の装飾も実に美しい。
大小さまざまな部屋があるけれど、どこへ足を踏み入れてもカマリア窓は見飽きない。
同じタイミングで中に入った人たちはほぼ同じ速さで、同じル−トで上を目指す。そのため入ったときから上に上る頃までは部屋や廊下では何度となく同じ顔を目にする。
私とマイクは2〜3の大家族に欧米系のツアー客、そしてイエメン人の若いカップルと何度となくすれ違って、次第に挨拶を交わしたり、微笑んだりしていた。不思議な連帯感だ。
この岩にそそり立って作られた宮殿は低めの場所からどんどん上へと登るつくりだ。結構登ったつもりでもまだ上がある。どの窓から見ても渓谷にあるここからの景色はきれいだった。
それが一番高い場所に出ると本当に上にも開けた雄大なパノラマが私の目の前に広がった。からりと晴れた気持ちのいい景色がさらに空気をおいしく感じさせて思わず深呼吸する。
最上階のテラスにある漆喰の窓から。
歩いてきた道だ。
最上階からパシャリ・パシャリ・パシャリ
ここでもまた、さっきから何度となくすれ違うイエメン人の若いカップル−−いえ男女間が保守的なイエメンなので夫婦でしょう−−がいて、その女性が私に何か話しかけてくれた。彼女はアラビア語しか知らないし、私はアラビア語の知識は本しかない。精一杯に
「じゃみーーーる!(きれい!)」
と伝えると彼女はうなずいて共感してくれた。
ふと見てみると、マイクもマイクで偶然この彼女の旦那様と思しき男性と話をしていた。マイクのアラビア語は私よりは使えるものなので、その少し分だけ話が続いていた。
さっきも聞いた太鼓の音がこの宮殿に鳴り響いた。ジャンビーア・ダンスだ!
ジャンビーアとはイエメン人男性、とりわけ北部の厳格な地域の民族衣装を身にまとった方たちがウエストの帯のような刀差を使ってにちょうどおへその前にさしている曲がった剣のこと。それを掲げながら輪になって太鼓の音に合わせて踊るのがこのジャンビーア・ダンスだ。
実はこれ愛知万博のイエメン館の前の広場でも何度となく踊られていたものなのだけど、結局私は1回も見れないままだった。今回これを見れたら嬉しいなぁ、と思っていた。
この宮殿の中庭では、毎日かは知らないけれど今日のような祝日に(?)何度かこのジャンビーア・ダンスが見れるようだ。さっき宮殿内に入ってすぐのときも軽快な太鼓の音を中で聞き、窓から顔の乗り出してしばし見たものの、戻るには時間がかかりそうで、ちょっと悔しかったからなお嬉しい。
ほぼ宮殿内を見終わっていたときだったので、マイクを誘ってこのダンスを近くで見ることにした。
上から見た中庭の一角で踊られる
ジャンビーア・ダンス。
みんなが太鼓との音に惹かれて集まってくる。一緒に踊って覚えようとする子供たちがかわいい。
この景色と自然の元にはぐくまれた、
歴史に衣装にジャンビーア、そしてこのダンスが
イエメンの文化をさらに伝えてくれる。
ダンスが踊られている場所へ近づくと、観光客だけじゃなくてたくさんのイエメン人も回りに集まってその様子を見ていた。
細かい決まりがあるといった感じではなくて、仲間で楽しく踊っているような様子のジャンビーア・ダンスだ。何人かの大人に混ざって子供たちもイエメン男性の舞を覚えるべく小さな刀を振り上げておぼつかない足取りで踊っている。
なんともこの踊りには身につけた民族衣装と肩にかけたり頭に巻いた布がしっくりくる。
この踊りはどういう気持ちを持っておどられているのだろう。
踊りを見終わる頃に出口に向けて歩き始めると先ほど会話を交わした夫婦の姿があった。
私が景色をファインダーに納めてからマイクの方へと行くと、マイクはまたその旦那様とお話をしていた。少し先に奥様がいる。
「メリ、彼らがね、良かったらこのあと家に来ないかって、招待してくれてるよ。」
おおおお!なんと!
なんとありがたく嬉しいお言葉なんざんしょ〜!
その夫婦はそれぞれがマイクと私と会話(?)をし、親近感と興味を持ってくれたようだ。
「マイク、この後ホデイダ(車で5時間以上)まで行くよね。大丈夫?」
「大丈夫だよ。こんな嬉しいお誘いはきっとボク一人じゃなかったことだと思うんだ。彼らともっと話したいし、行ってみたいと思ってるけど。」
「私も!」
マイクと並んでくぐったロックパレスの門だったけれど、今度はマイクはイエメン人の兄さんとくぐり、私はイエメン人の美しい目をした女性と手をつないでくぐることになった。旅のドキドキ感が増します。
イエメン人は大家族。
お父さんもたくさんの子供と手をつなぎ抱いてお散歩。
あまりにその姿を見るので子煩悩さに感心していると、
それに対してどこでだったかイエメン人が言った。
「みんなにいい父親・いい夫をアピールしてるんだよ。」
笑
お邪魔した夫婦の家のある村側から。
ロックパレスの裏側。人が木陰で休憩している。
人がいると改めてこの宮殿、でかい
1. 美しきロック・パレス
2. おうち訪問