ホーハへ





















タイズのアル・アシュラフィヤ・モスク、スークを後にしてカビール門の前からタクシーを拾った。私は今日これから、紅海の町ホーハへ海を見に行って、港町ホデイダへ行く予定なのだ。調べによれば、ホーハまで2時間、そこからホデイダは3時間の道のりだと言う。けっこうはずれた情報だったけど・・・。
もちろん一人で乗り合いタクシー乗り場へ行ってタクシーを拾うつもりだったけど、警察のおじさんにそれを言うと、なにかあるといけないから、私がホーハへむかうタクシーに乗るまで一緒してくれるという。一応(?)タクシーの番号などメモしてくれるらしい。イエメンでぼられることは観光ずれした場所以外ではあまりないけれど、なおさら安心価格といった感じかな。
大通りを郊外へ行った、旅行者にとってはわかりにくいような場所にターミナルがあった。
乗り合いタクシーなので人数がそろわないと発車しないものだが、私が着いたとき、私の乗りたい路線のタクシーにはもう数人の人が乗っていたので、少し待つだけでの出発だった。
タクシーが決まると警察の人は案内した人にも、ドライバーさんにも私のことを頼んで、恩に着せるわけでもなく、にっこり笑って去っていった。たった一人の旅行者(私)なんかのためにこんな時間を割いていいのだろうか。これもイエメンだから、アラブだからなおさらなのだろう。女性の一人旅ということで心配してくれているのだと思う。
外の景色が見たかったから日は当たるものの後ろの窓際に座れて嬉しかった。
乗り合いタクシーターミナルへ向かうでかい道。
私の乗った乗り合いタクシー。
暑い地方を走る赤い線が入っている。
山道を多少通るものの、サナアからなんかしてきた道に比べると大分とゆるやかな道だ。
止まる町々、過ぎ去る景色のどれもが嬉しくて、シャッターを押す。
カメラを構えた外国人女性の一人旅行者(私)を
みんながもの珍しげに見る。
手を振るとみんながそれに答えてくれる。
田舎町のようでも少し町の規模が大きくなると
どこから来るのかたくさんの人でにぎわっている。
この幹線沿いの道。
タイズから2時間弱と聞いていた道のりをもうすでに3時間以上進んでいた。多少暑いとは聞いていたが、確かに日差しが強い。どの町も私にとっては目新しく、新鮮に映るためにこの道のりに飽きることはないけれど、2時間、かかっても3時間くらいだろうとたかをくくっていたので、ちょっと疲れてきた。
少し道が山から出て、もうすぐかな?と思うとまた山を抜け、町を抜ける。どこの町も道も明日に控えた犠牲祭の祭りのために込み合っていた。
窓際に座り、カメラを抱えた私の姿を珍しそうに見る人たち。笑顔には笑顔で答えてくれるのがとても嬉しい。この温かさがなんとも私の旅を快適に、心地よくさせている。
何もない道、町の人ごみを繰り返し過ぎてタクシーは進む。
ようやく「まだまだ続くのだろう」と少し諦めと言うか覚悟を決めたころ、数軒の建築中の建物が並ぶだけの何もない道で車が止まった。そして言われる。
「ここだよ、降りて」
???
「ここ、ハイス??」
私が向かうホーハは配すという町を経由して、乗り継いでいかなくてはならない場所だった。地図や情報を集めるとハイスは曜日市も開かれる多少大きさのある町のようだけど、どう見たって、ここは街でもなければ町じゃない!
多少英語が話せる人が説明をしてくれた。ハイスの町はここからまだ先にあるそうだ。言われてみれば、目を凝らすと大分と先に建物らしきものが見受けられるような〜。そして私の向かうホーハの村は今いるこの場所からT字に伸びる先が地平線で隠れている道の先にあるらしい。つまりわざわざハイスまで行かなくともここで待ってホーハ行きのタクシーを拾った方が早くて便利だから降ろされたようだ。
確かに・・・
しかし・・
なんもないんすけど〜〜。
ポけ〜っとする私に向かって脇の建物からお兄さんが歩いてきた。さっきのタクシーのおじさんが大声で何か言っていた相手だ。どうやら私を託していたらしく、建物(ドアも窓もない建築中の建物だった)の中で待っているように促してくれる。お兄さんがホーハ行きの車が来たら教えて呼んでくれると言う。ありがたい、暑くてさ〜。
でも、落ち着きのない私は何もないながらもちょっと回りをふらふら、お兄さんと話したりして過ごす。
祭日だからかこの建物の中以外には人気がない。ここらへんは(多分)政府の援助化なんかで開発がされているような感じで、写真を撮りたいというと、「少しなら・・」という返事が帰ってきた。道の写真は許してくれたが。
わずか5分ほど待つだけで1台の荷台のついたトラックが通りすがった。お兄さんが大きく手を振り声をかけて止める。
車内に乗るほうが少し高いのと、荷台に乗りたくて荷台に乗せてもらった。お兄さんに手を振り別れを告げる。
乗った場所が見る見る遠ざかる。
かなりの高速で走る車の荷台では少し身を起こすだけでかなりの強風の圧力を感じる。日も風も大好きだ。荷台のドライブは日本じゃなきない私にとっては贅沢なドライブ。乗り合わせたおじさんやお兄さんたちと楽しく気持ちく挨拶を交わす。
辺りはいつしかこの1本の道と地平線くらいしか見えなくなっていた。この先には紅海があるのだ。
こんなとこで私は何してんだろう。
いや、車を待ってるんだった。
地平線って・・・旅に出なかったら
一体一生で何回見れるものなんだろう。
何もない場所で車が止まったかと思うと、荷台に乗っていた一人が挨拶をしてくれて降りる。私の目には周りに家らしいものはない。彼はここからどれほど歩いて目的地へ着くことができるのだろうか。
さらに途中で脇にそれる道が現れた、その先には数軒の家がある。車はそこで止まり、車内から子供を抱いたおじさんが降りて私に微笑みかけて去っていった。まだホーハではない。すでに30分ほど乗っている気がする。
そんなことを思っていると少し先で大きなガソリンスタンドを過ぎ、曲がったところで村(?)の入り口らしきところを過ぎた。目に見えて建物が増える。こんな離れた場所に。そして、ホーハにすぐ海はあると思っていたけど、そうじゃないようだ。ここからさらに乗り継ぐ必要がありそうだ。紅海待ってろ〜〜
家と家の道が少し細くなり、人の姿が増え始める。くねくねした道を過ぎて出たのはなんとも素朴な村の中心。素朴と言ってもけっこうたくさんの人が村の中心の土の道沿いに集まっている。
少しものめずらしく見られるものの、ホーハはイエメン人にとっても人気の観光地だ。観光客を受け入れる体制はあるようで、すぐにお声がかかった。
「タクシーどうだ?」「バイクはいるか?」
コレまでに訪れたことのないような種類の空気があった。なんだかすごくすごくうきうきわくわくを抑え切れなくて、思わず微笑とは別で楽しい笑いがこらえきれない。
村の散策は後にして、さて
「紅海が見たいんだけど・・」
手ごろと思うタクシードライバーと交渉成立。バイクの後ろに乗るの好きなんだよね〜♪
紅海が見れる♪紅海です♪
子供だ〜と思って身をかがめると
おじさんは嬉しそうに赤ちゃんの顔を
私に見せてくれた。かわいかったよ〜
人とロバが通り過ぎる。みんなにこやかに手を振ったりしてくれる。
この頭はバイクのドライバーさん。
見えて、きたじゃ、 ありませんか〜☆