























シバームのマーケットから
崖の上にあるカウカバンの町を臨む。
双子の都市と言われる
シバームとカウカバン。
人とものでにぎわうシバームから
崖の上のカウカバンを見上げる。
いざ 山登り!
シバームへ行く前にいろいろてこずることになった。
朝起きてお気に入りのお店で軽い食事を済ませて納得のいく金額で北の地方へと向かう乗り合いタクシー・ダッバーブ乗り場へ向かう。
滞りなくシバーム行きの乗り場を聞いて向かうところで、つたない英語で声をかけられた。
「どこ行くんだ?」
「シバーム、カウカバン」
「じゃあ、パーミッションがいるぞ。」
そこから始まり、いろいろあって、結局取ることができないままに出発です。
結果を書くといらなかった。
さて、予定よりも1時間以上送れてようやくのスタート。これから行くシバームとカウカバンは双子都市といわれる崖の下と上にある都市。高い台から眺める景色の好きなメリはこのカウカバンをとても楽しみにしていた。
サナアから出ること30分ぐらい、あたりの景色が少し変わった。
これまでは傾斜のある少しこれまでの道を見下ろすことができるようなそして、なんとなく人の生活を感じることができたけれど、ここからは台地に出たようで景色は平面になり、これまでよりも岩肌が目立つものだった。本当にこれまで坂を上ってきたのがウソのように景色が平たいのだ。
ごつごつした岩がたくさんあると思うと、乾燥して荒れた土地のはるか向こうにも上は平たいさらに高い岩がそびええ立っている。
多くの人が暮らすサナアから少し来ただけでこんな景色がある。そしてこの景色の先にまた人々の暮らす町がある。
乾燥した景色の中でも私の乗った乗り合いタクシーは暖かいものだった。景色に感心する私にみんなが何かを教えてくれていた。大きな岩とたくさんの人が眠るしぐさに、私はここら辺もたくさんの人が暮らしているのだと感じていた。でもその真実は後からわかった。思い出せばよかったのだけど。
とても気さくな人たちで短い移動の時間はなお短く快適に過ごすことがきた。
正面に現れた大きな崖の平たい頂にいくつもの建物が見えてきた。みんなが言う
「カウカバンだよ!」
すごい高い崖の上にカウカバンが見える。その足元に広がるシバームまでもうすぐだ。
平たい大地の遠くに見えるのは
頂上に台地を持つ大きな岩
カウカバンだ!カウカバンだ。
大きな崖の上にある町!
町が見えてきたと思ったらあっという間に人が行きかう場所になった。シバームだ。町に少し入った場所で半分くらいの人が降り、さらに少し進んだ場所で車が停車した。ここが乗り合いタクシーの停留所のようだ。
停まったのは土の道で車2台がすれ違える程度の場所。町の中心はさらに先にあるらしい。
降り立ったアジア人の女一人を周りの人はやはり少し好奇の目で見る。それでも、この町はこれまでの町よりなんだかちょっとあわただしい。そのせいで気づかれないこともしばしば。快適だ。
あわただしい理由はこのすぐ先の広場にマーケットがあるからだった。少し歩くとすぐに開けた場所が出て、カウカバンの頂に乗せた崖の全景が見渡せた。市場にはたくさんのテントが並び、たくさんの車も停まっていた。土の道路が車が通るたびに砂埃を立てる。
どこへ行ってもマーケットの活気にはわくわくする。ここでも然り。他の町でも少し見たマーケットだけれど、またここでゆっくりと歩きながら日本にはないものをいつの間にか探している自分がいる。
車がたくさん停められた場所には大きな引き物を広げて、ここでもか!と思ったけど、イエメン人に欠かせない嗜好ガートが山盛りで売られていた。イエメンを旅する中でこれを見ない日はないね。
崖の下にはシバームのマーケット、崖の上にはカウカバンの町
何人もの人が敷物を広げてガートの即席商店
身を寄せ合って話に花を咲かせる
イエメン男性たち。
シバームの市場は面白かったけど、私がここで目指すのはシバームの町とあの崖の道を登って上にあるカウカバンの町の両方を見ること。
350mもの岩登りになるので、ここからはタクシーでも使ったほうがいいのかもしれないけれど、是非にも歩いて登って!と昨日おとといと一緒に時間を過ごしたマイクからの薦めもあった。それだけじゃなくて、私自身も自分の足で景色を楽しみながら登りたかったので、シバームの町は少し流す程度で、カウカバンへの道を聞き、足取りを進めた。
シバームはマーケットを過ぎるとすぐに静けさを取り戻した人々の生活の空間があった。
そんな景色がなんだか懐かしさを感じさせる。
ゲートをくぐる。あたりはまぶしいほどの日が照っていたけれど、
黄色い伝統が薄暗いわずかな空間を照らす。
たくさんの子供たちが一緒に遊んでいた。
その向こうには崖とカウカバン。
歩くこと10分弱、私はカウカバンへの岩の道のスタート地点にいた。これまで前に捕らえていたカウカバンの町がはるか見上げる上にいた。よし!のぼるぞ!
マイクから聞いていたのは1時間の道のり。
首都のサナア事態が2300mに位置しているのだけど、このシバームはさらに上を行く2500m。酸素の薄いここから登る道のりは大変になるだろうと予想されたけど、以外にもう少し早く着くんじゃないか?
登り始めてすぐに私の少し前に初老の男性がいた。歩きなれた感じにざくざく進んでいく。ふと前から数人の男性が現れた。カウカバンから下ってきたようだ。登ろうとしている男性とは友達のようで少し話をしてすぐ私の目の前で別れていた。
おじさんとは同じスタートになった。
多くの人が行きかっている様子なのだけれど、少し歩いて改めて、目の前に現れた道は歩きやすい道とは程遠い。ほんとに岩山のぼりのようなごつごつした道。この整ってない感がまたいい。自然が残ってるからこそ空気もおいしく感じそうだ。たくさんの木もあった。私が休憩する木陰もいっぱいで安心してスタート。
スタートしてしばらくは好調です。着実に登りながらも現地のおじさんのようにはすいすい行けれないけれど、定期的に写真を撮りながら涼しい岩の間の道を進む。
ちょっと厳しくなってきた頃にさっきから何度も振り返って見下ろしていた景色を改めて見ると結構きれいです。自分が多少登ったのだと感じる景色。
また、上から降りてきた人たちとすれ違い挨拶を交わした。足取り、早いなぁ。
ちょっと人気がなくて少し寂しくもある道です。
ふと先を見ると、私を心配してくれる姿があった。同じタイミングでスタートしたおじさん。絶対にゆっくり歩いてくれてる。私が道を失わないように、転んだりしないようにだと思う。大丈夫かなとちらちら見てくれているんだよ〜。ありがとう〜。がんばります!
スタートです。はるか上のカウカバンへ!
旅は道ずれ?!
同じタイミングでおじさんとスタート。
少し歩いてすぐに少し下に立ち並ぶシバームの町を振り返る。
乾燥した場所でも強く自生するサボテン。
結構歩いたかな♪これなら1時間かからない。と思って歩いていると少し先になんだか道が途切れる気配。あれ?道はどこへ?ようやく登るとそこには舗装された道路。シバームからの車はここを通るのかな。で、そこを横切って左奥に道が続いてるじゃない。えええ?と改めて思ったのはああ、結構登ったと思ったけれど、ここから見る景色はこれまで登ってきた道が本当に始まりであるということ、見せていた景色はただ近く感じさせるものだったのだということを教えてくれました。改めてスタート。
私の息は結構上がり気味です。
これが高所の酸欠状態!
少し甘かった期待を打ち消され
気持ちも新たにスタート。
シバームの町が少し小さくなってきたよ。
おじさんはやっぱり私を気遣いながら歩いてくれる。
挨拶すらろくにしてない刹那的な関わりのの旅人に
向けられたイエメン人のやさしさ。
赤いかばんに
カウカバンの町を背負った
味のある イエメンのおじさん
どんどん高度を上げてどんどん息苦しくなる山登り。
でも景色はその高度に比例して美しいものになっていく。
道は「道」というよりもほんとに山のなかの岩場を通るかろうじての道。
ただここは木も茂っていて、木陰もあって休憩するには事欠きません。
ずっと見えていたカウカバンの建物郡が
見え隠れしている。
どんどん近づいていることを実感する。
う〜ん、確かにマイクから聞いたとおりに1時間はかかってしまう道のり。でもこれも聞いたとおり、景色もきれいで、歩き応えのある山登りだ。
上から来た人、同じくしたから登る人たちとはあまりすれ違うことはなかったけれど、7割ほど登ったところで何人もの家族連れと会った。というより、私をずんずん抜かしていった。
そのときの私の休憩の頻度の高いことったら。悔しくも腰を上げて次に腰を下ろす場所はすぐ先。やや蛇行した道ではほんとにわずかしか進まない。
ひーひー言って休憩して少し笑われていたけれど、イエメン人といえども高度に関係なく急な坂はつらいようで、私ほどではなくても女性は何度も休憩をしている。ちょっとほっとするわ。
でも、いつの間にか始まりに同じ場所にいたおじさんの姿は見えなくなっていた。
あれ?おじさん行っちゃったのかぁ。
と、ふと目をやるとはるか向こうの岩の上に心配げに私を見ていた。
何度も私を気にして明らかにゆっくり歩いてくれていた姿が思い出される。
「タマーム!(大丈夫だよ)」
と、おじさんに大きく手を振った。
おじさんは小さく手を振って去って行ったけれど、私の言葉で安心してくれたように見えた。
ごつごつした岩の道を登る。
カウカバンはすっかり見えない。
でも、すぐ先のはずだ!
←ここで!ここでおじさんが、
心配してくれてるじゃない!
ありがとう、おじさん。
かなり登ったよ!
これまで片側だけでも開けていたしばらくの道が、今度は前に岩にはさまれた細い道が現れた。向かいからは上から降りてくる家族連れがいる。道の幅は二人がすれ違える程度だ。
そのすれ違いざまに上を指差して聞く。
「カウカバン?」
「アイワ、アイワ!(そうそう)」
と、答えながらすぐ上をさす。この挟まれた道がカウカバンへの最後のゲートだ。本当に後一分張りの山登り。
道の終わりに振り返るとかなり急な道だったんだと感じた。
そして最後の一歩を登りきる。ビックリするくらいに広がった景色が目の前にあった。
遠くから見上げていた周りの岩山の上は広く平らな場所だった。広い場所からは道路が緩やかな上り坂の奥へ消え、反対を見るとついにカウカバンの入り口がある。そしてこの周りに何人もの人がいる。
高台で吹き抜ける風が心地よく感じた。
後ひとふんばりの岩にはさまれた道。
すれ違った人たちを振り返ると登ってきた道ははるか下↑
登りきって道を振り返る。私はすでに高台の上にいる→