
5. イエメン門周辺
1. サナア旧市街
2. イエメン建築の街並み
3. スークを歩く
4. 新市街
6. 憧れのままのバーバルヤマン











イエメン門をくぐってすぐの広場。
祭日の早朝のため、普段の喧騒がウソのように静まり返った街の景色。
朝日が建物の漆喰の白を際立たせる。
サナアの旧市街はこのイエメン門から始まると言っても過言ではない。
以前であれば旧市街を囲っていたと言う城壁がその名の通りに旧市街と外とを隔てていたけれど、現在、城壁の多くは取り壊され、一部残っているのはほぼこのイエメン門周辺だけだ。
たくさんの人でひしめきものが行きかうサナア旧市街の最も濃厚な部分がこのイエメン門の周辺に凝縮されている。旅人はこの門をくぐり旧市街の深部へと入り込み混沌とした空気にはまっていく。門の正面には近代的なつくりのホテルや建物が並び、一見すると門によって街に大きな隔たりがある。
でも歩いている人を見れば、その古さをも新しさをも日常とした現代のアラビアン内との世界の住人がいる。
上記同様イエメン門をくぐってすぐの広場、右手。
お祭り中の早朝。
アラブのスークは夕方になるとものを求めて楽しみを求めてさらに人が集まる。
写真はお祭り前の普段のイエメン門周辺の様子。
左手がイエメン門。
イエメン門の上から撮影。
正面の通りがスークの深部へいざなう。
イエメンは来たと南とが一つになって現在の国になった。そのため、それぞれの地域で文化の違いを感じる。
私が一番感じたのは服装の違い。
北の地域では山岳部族としての意識が強い。男性のほとんどはイエメンの民族衣装をまとい、男性の証とも言うべき曲がった短刀のジャンビーアを腹の前に携える。
一方で、南部に行くと雰囲気も服装も開放的な印象がある。北が社会主義的要素があるのに対して南は資本主義的な空気が漂う。街ではシャツにスラックスのパンツと言った他のアラブの国々でも多く見かけるような服を着ているが沿岸部になると男性も暑さのためかサロンのような腰巻を身に着けている。地図のままに人の姿もアフリカ大陸が近くなるほどに容姿にその血が強く現れる。
ただ、サナア以西はどこでも女性は目の部分だけを出した真っ黒な姿がほとんどだ。
サナアは首都でありながら、山岳民族的な厳格な空気のある街だ。
イエメン門の周辺はくぐってから混み合うのではない。
もちろん門を出た周りも広場であるにもかかわらず、これでもかと人車ででごった返す。
イエメンに着いた初日、美しいサナアの旧市街をさまよい歩いた。ホテルで休憩をして、ふと気付くと夕方になろうとしている。次にサナアで迎える夕景はお祭りの日常とは違った世界だ。
少しでもサナアの街に美しく生える夕日を見たかった。夕日に映えるサナアの街が見たかった。
到着した初日でかなり疲れていたけれど見たい気持ちに胸躍らせてホテルを後にした。太陽はすでに傾きかけている。一番見たいのはイエメン門にその周辺。足取りはいやおうなしに速さを増した。
急いだおかげで、夕焼けがまぶしくなる前にイエメン門に到着。
イエメン門を内側から眺めていると、脇に小さな入り口を発見。
入り口に思わずつられて行ってみるとそこは門の上へと上る受付。受付にはイエメンにしては珍しくイエメンの観光についてのパンフレットなどが売られていて思わず購入。
受付と言ってもメインの役割はこのパンフレットなどの販売のようで、上にはそのまま上がることができた。
階段を抜けると門の幅1mほどのイエメン門の厚さのままに上に出た。
2階よりも少し高いくらいの高さからの景色はとてもきれいだった。
少しずつ沈みかけた夕日が時を追うごとに街の色を変える。
門の上にはすでに数人の人がいて、欧米人が2〜3人に日本人の男の子が3人。イエメンへ来た初日、日本人は見かけなかったけれど、ここで見かけて安心するとともにやっぱり日本人はどこでもいるんだなぁと実感。
門の縁に腰掛けてしばらくすると2〜3組が入れ替わり景色を楽しみにきた。このとき現れたのがエジプトから来ていた日本人のYさんと外国人の奥様Jさん。
移り変わる景色を楽しみながらお二人と話をする。とてもとてもステキなお二人で、憧れのサナア旧市街をバックにこんな出会いがあって本当に嬉しかった。旅だったからこそ知り合えたお二人。
だから旅はやめられません。
自分をハンガー代わりに、何枚もの商品である
ジャケットを着込んだおじさん。
日が沈み、暗闇の中にスークの明かりが煌々と照る。