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気候と服装
高地障害について

イエメンに行くときに高地障害について少しだけ心配だった。
首都サナアの海抜は2300m。私はこれ以上の高さを経験したことがない。これくらい大丈夫だろうと思ってはいるけれど、偏頭痛持ちのため、多少の心配があった。
行ってみて、サナアでの問題はなかった。
それでもやはり、少し激しい動きをするだけで息が切れる。
イエメン建築はどれも高い。そんな景色を見ようとすれば、階段を上らざる終えないのだ。5階6階に行き着く頃にははぁはぁ、ぜーぜー、案内してくれた人のへっちゃらそうな様子が小憎たらしく感じる。

サナア郊外のため多くの人が足を運ぶシバームとカウカバンはさらに高い場所にある。
サナアから、カウカバンのふもとの町シバームへは乗り合いタクシーで行くことになるが、その時点で2500m級。双子都市カウカバンはシバームの背後にそびえる崖の上にあり、シバームからの山登りとなる。時間のない人はタクシーなどで上るのだろうが、ぜひ時間があったらこの地の人たちが利用する道を登って訪れてほしい。途中からの景色は本当に美しいから。
しかしこれが曲者で山登りに要する時間は1時間。時にけっこう急な自然の地形を生かした道を登る。あっという間に地元の人には抜かれる道のりで、ぜぇぜぇいいながら何度も休憩していくことになる。少し力を入れて上るだけで酸欠にフラっとくる。
このことについては私は運がよかったのかもしれない。会った人や話をきいた人でも、高地障害として過呼吸になったり偏頭痛が来たという話はきかなかった。でもいつ起きてもおかしくないものだし、普段海抜の低い土地に暮らす私たちにとっては免疫のないものだと言うことを忘れてはいけないと思う。

日本とはかなり違う環境のため少しのムリがかなりの負担になるので気をつけたい。


と、強く感じた私。

私の訪れた1月、気候は北部山岳地帯のサナア周辺は確かに寒いけれど、日本の寒さに比べれば割合居心地よく過ごせると思う。長袖に上着を羽織る程度で昼は過ごせる。乾燥した気候は夜になると冷えるので防寒具は必要。
山岳地帯を抜けて、南や西の沿岸部へ行くとかなり気温が上がる。昼間は半そででもいいくらいの気温になるけれど、多くの女性が目の部分しか出さないほどのイスラム国なので長袖着用が好ましいと思う。
気温は半そでといっても、日差しはかなり強い。乾燥した気候と日光が体力を奪う。私の場合、運悪くやや疲れていたところに長時間の移動が直射日光の直撃となった。さらにその後も外に出っ放しの数時間。夜には熱射病になってホテルに到着。
熱を出して寝込んだ夜をどうにかやり過ごした翌日。海抜10mのホデイダから3000m級の山々の峰が並ぶ山岳エリアへと駒を進めた。これがまたいけなかった。ツイてないことにまた乗り合いタクシーは直射日光の席へ。さらに窓の開かない、前の人も窓を頑として開けてくれない場所、涙。
高度が高くなり道はくねくね。限界でアラビア語会話帳を指差して訴えた。
「吐き気がします」
車は止まり、私は外へ逃げるかのごとく出て、吐くことはなかったけれど嗚咽とともに過呼吸。苦しくて涙も出てくる私を車のみんなが心配そうに見つめる。
ああこんな洗礼を受けるとは、イエメン。

その後は最終日におなかを下した。
私はかなり人より丈夫なほうだ。多少の体調不良は最近見られるものの休むほどのものじゃない。学生時代もほとんど学校を休んだこともないし、社会人になって体調不良で休んだのは1回。まして内臓は強い。それでも運悪くというか何度も体調を崩してしまったイエメンの旅。
改めて、年齢的にもムリがきかなくなったのかと自問自答しながらも、また行きたいイエメンなのでした。

シバームからカウカバンへ上る。
おじちゃんの後ろの崖の上に
カウカバンの町が私を見下ろす。
決して現地の人のスピードに
惑わされず自分のペースで、苦笑

タイズの商店街にて。
色とりどりの服を選ぶ
黒尽くめの女性たち。
旅するとき女性は、現地の女性の
服装を踏まえて服を選びたい。
私は全部隠せとは思わないけれど、
髪や顔を出すであったり
アジア人の容貌は(中国人)娼婦に
間違われやすいのだ。