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2. 紅海の港町ホデイダ2

1. 紅海の港町ホデイダ1

昼に見た青くリゾート感漂う紅海とはまた違う顔の紅海があった。
人の生活のすぐ間近で静かに広がる紅海。
人々に海の恵みをもたらす。

ホデイダでの朝はとても不快に明けた。頭がぼんやり目を覚ます頃に
ルルルルルル♪
電話の音でゆるやかな時間は妨げられた。どう考えてもまずいこともしてないし、私宛の電話とは思えなくてとりあえず、ムシ。鳴り止んだと思ったらもう一度鳴り始める。しつこい
「はい?」
しょうがなく出る。
「Do you want to six?」
「え?? six? six?」私はわかっていた。sixと聞き取れる発音だったけど、それはsexだった。sexするか?と聞かれてるのだ。
誰だかなんとなく見当はついていた。昨日の夜にわざわざ電池の充電池を持ってきてくれたホテルの人だと思う。昨日の夜に、あまり英語が通じないまでも充電池は朝自分で取りに来ると言ったのにわざわざ持ってきてくれた人だ。そのとき、なんだか下から上まで見られたような気がしたから。もし本当にその人だとしたらホテルの関係者だし、その人じゃなくてもこの部屋に私=外国人女性の旅行者が一人で泊まっていることを知ってるのはホテルの人だから、変に怒らせて部屋に入ってこられても困るので、とりあえずとぼけ続けた。
「what's? what do you want? do you want six? now 6o'clock.」
「〜〜e〜a〜 OK good night.」
とぼけ続けて電話は終わった。あああ、怖かった。
感じの悪い人じゃなかったのに何で?昨晩、寝ぼけながら出たのがまずかった?それともOKサインを出したのがまずかった?アラブの国では日本人にとってのOKサインは女性器を意味するものだと知っていたので、無意識に出た瞬間にそれをすぐに下げたはずなんだけど・・・。いろいろ考えたけど、やはり一番の理由は一つしかない。私が娼婦のように思われていたからだ。アラブの国々ではアジア系の女性に対して、中国人女性の娼婦のイメージが浮かびやすい。明らかに私の格好は女性を武器にするような格好ではないけれど(武器にできるほどのものもないけど・・)、それでも娼婦かと思うのはそれだけイメージが強いのだろうか。

ああああ、あと1時間はボーっと寝たかったのにな。目が覚めてしまった。昨日の夜かなりあがった熱は下がっていたけれど、まだ少し頭がぼーっとしていた。昨日の朝食べてから口にしたノのは水と昨日の夜の果物少しだけだから力も入らない。でも食欲があるわけでもない。あとでフルーツジュースがあったら飲もう。
もう一度寝れそうにないので、付くようになったテレビをつけ(電気はつかなかったけど)、ベッドに寝転び改めて今日の計画を立てる。今から身に行くところに今日訪れる町と泊まる場所。いろいろ考えるものの、昨日の時点ですでにほぼ考えていたので、時間が持たず。9時くらいには出発する予定なのである程度、準備をしてボーっとテレビを眺めていた。
昨日からずっとどこでもニュースで取り上げている、イスラム教徒のメッカ礼拝の映像だ。メッカはここから遠い場所ではない。この紅海の海沿いを北へあがった先、隣国のサウジアラビアにある聖地。お祭りの最中(だからこそ静かな)のイエメンの町にいることよりも、遠くない場所で行われているこの大礼拝を見るほうが厳格なイスラム社会の中にいることが実感して取れた。

ホデイダでの観光スポットはあまりない。数少ない見所であげられていたのがフィッシュマーケット。朝行われる荷揚げと取引の様子を見に行くことにした。本とはまだ早かったんだけど、ホテルでも退屈で近くでも時間をつぶす場所がなかったから。少し遠いから歩いてのんびり行けばいい。

そう思ってホテルを出たところで、交通整理?通りがかり?の警察の人に
「サバーフルヘイル(おやようございます)」
挨拶を交わし、道を聞くことにした。あまり通じない会話を二人笑顔で交わしていると、一大の車が通りかかる。同じ警察の征服を来たにこやかなおじさんが隣の警察のおじさんに挨拶をしている。その中から
「サマックスーク(魚市場)」と聞こえてくる。私の話をしているのね。すると
「乗りなさい。」という仕草でおじさんが車のドアを開けてくれた。どうやら連れて行ってくれるようだ。なんてありがたい。でもそうすると早く着き過ぎて見れないかな?心配しながらもイエメン人の好意に甘える。挨拶したおじさんに手を振り車が発車した。しかし、仕事中では?私の問いにおじさんは慣れないながらもわかりやすい英語で「今日はもう終わりで、帰るところなんだ。」
「え!?だったらなおさらいいの?だって今日はお祭りでしょ。」
「いいよいいよ」
イエメン人の優しさにはなんども頭が下がりそうになる。おじさん?お兄さん?の名前はアブドゥッラーさん。

↑魚市場 サマック・スークの入り口の門。
入って広場の横にある市場の中。閑散としている↑
敷地に入って正面に紅海が広がっていた→

「今日、お祭りだけどサマックスークはやってますかねぇ。」
「う〜ん難しいかもねぇ。」
荷揚げや魚をの売買をする活気ある雰囲気が楽しめたらいいんだけどなぁ。
アブドゥラーさんは海岸沿いの道を説明しながらゆっくりと景色が流れるように運転してくれていた。海岸線の景色が続く。続く・・・歩いてこれない距離でした。

ようやく着いた魚市場には門の前に軍服姿の銃を持った警備の人がいた。思わずドキドキする。悪いことしてるわけじゃないけど、警察を見たときなんだか どきりとする感覚に加えて見慣れない住の存在がそう思わせた。アブドゥッラーさんがいるからなおさらのこと心配無用なんだけどね。

魚市場は予想通りに・・・閑散としていた。
門から見る景色は人がわずか数人。荷揚げはもう終わったのだろうか。それとも今日はないのかな。
アブドゥッラーさんは奥に見える紅海へと車を進めた。本当に閑散とした市場の建物内をわき目に紅海の正面、すぐわきに出ると少し先に何人かの漁師と思わしき男の人たちがいた。男の人たちは私を不振に眺めながら、みんなで話をしていた。
まだ、荷揚げはしていないようだ。でも、やはり今日はごくごくわずかの水揚げと言うこと。そして遅れている船をみんな待っているんだって。
あああ、がっくり。見れなくて。
でも、たくさんの漁船が浮かぶこの景色は楽しかった。船の装飾が日本とはまた違うセンスでされていて、ごちゃごちゃと船が混雑した港はなんだか面白かった。
少し待っても船は来るかわからないし、来てもわずかな量。そして仕事明けのアブドゥッラーさんを待たせてまで待つ気にはなれず、ここはぐるりと回って、少しだけ歩いてホテルへ戻ることにした。

厳格な面持ちの人が多いイエメンで、漁師さんたちの姿はさらに荒削りに映った。
朝焼けに空がほんのり赤み帯びる。

ホテルへそのまま来た道を帰るのかと思ったら、アブドゥッラーさんは海岸線を大回りしてホデイダの景色を見せてくれた。しばらく行ったところには遊園地もあった。でももちろん朝の静かな時間には人がいるわけもなく、朝日に少し赤らんだ遊具が広い土地に並んでいた。
何もない道をしばらく進み、しばらくして、「行きたい場所はある?」と聞いてくれたが、特に浮かばず。
「仕事で疲れているのにごめんなさい。どうもありがとう。」ホテルへと向かってもらう。

今朝は本当にいやな思いをしたけれど、なんだかんだ言って、毎日イエメン人の優しさの元に旅をしている。
アブドゥッラーさんはこんなお祝いの日にかわいい子供たちが待っているにもかかわらず、見ず知らずの旅人の私に時間を割いてくれた。
本当にありがとうございました。

警察のアブドゥッラーさん

ホテルに戻る頃にはまわりの光は赤みを失いすっかり太陽がまぶしく照り付けていた。
荷物をまとめなおして、チェックアウトをする。結局出るときまでテレビ以外の電気はつかなかった。
ホテルの人はいい人たちだったと思う。でも!文句言いたかったわ。今日の朝の電話。言おうかどうしようか悩んで、言うことにしたけれど、そこには決定的な問題があった。ホテルの人・・・英語がほっとんど通じませんでした。くやしいなぁ。病み上がりでアラビア語でそれを伝える気力もなく・・。
まぁいっか。

今日も快晴。



町の中はほんとにお祭りなのかな、と思うような静かな朝の時間。お祭りだからかな。
昨日の朝から、今まで食べたのは果物2個だけ。とりあえず水を買おうと、そしてジュースでビタミンを取るべくお店を探しながら、昨日来た大通りをバスターミナルの方へ歩いた。

朝ごはん代わりのジュースをゲットして、ターミナルまでのダッバーブを捕まえることにした。
近くを同じ方向で歩いていたおじさんが私の様子を見て気にしてくれて、聞いてきた。でもおじさんはアラビア語だけだから私の言うことがあまり伝わってない感じ。通りかかったダッバーブを止めてくれた。おじさんが交渉してくれるも、今日のお祭りと言うことでかなり高い値段が言われる。大体の相場がわかってきたので、その金額は高くて乗れなかった。
さらに少しして通りかかったダッバーブをおじさんが止める。それも高い。でも、それが今日の相場ってことか?だって現地の人が交渉してるしさ。かなりがめつい感じの運転手だったのであまり乗りたくなかったけど、まぁ、しょうがない。おじさんの言葉に従って運転手さんが発車させた。

??なんだかやけに遠くないですか?
到着した昨日のターミナルよりもさらに遠くに来てませんかねぇ〜。
「はい、どうぞ、到着だよ。」
えええ?ここ違う気が・・・。
「アフワヌ?(え?) アンティ アルヨウム サナア(私今日サナア)。ステーション?」
「ラ!ラ!ラ!ラ!(違う違う!)」
ええ?あああああ、わかりました。最初にダッバーブを止めてくれたおじさんが間違って思い込んで間違ったまま運転手さんに伝えていたのだ。だからなおさら値段も少し高かった。ああ、がっくし。少し仲良くなった運転手さんに、乗り合いタクシーステーションまでの相場だろう価格を渡しお願いした。二人で苦笑い。

昨日正面に見ていた市民公園を後ろに。

静かな町並み

行き間違えた場所は公園だった。
おもしろい魚の噴水をパシャリ。

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途中でジュースを買ったお店。たくさんのキャンディーが店先に並ぶ。
お店にはおじさんと息子たち?がオープン前の準備。