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sanaa

岩壁の頂上にまさにそびえ立つ
独特の風合いのイエメン建築郡。
ハジャラは行く予定ではなかったけれど、
期待以上のものを与えてくれた。
美しい町だ。

正面から見たハジャラのビル郡

町の入り口らしい場所を奥へと進み始めると、かな〜りトイレに行きたくなった。ふと横を見ると民家の中から女性の声が聞こえてくる。振り向いたら格子のはめられた窓から女の子たちが私を見ている。ああ!聞ける〜。
「(トイレはありますか?)」
女の子は私に返事をせずに自分たちだけでこちらを見ながら話し続ける。
「・・といれーー・・・」
私の話を全く聞かないで、手を出している。
「どこから来たの?」
「ヤバー二ー(日本人です)」
少しでも言葉が通じるの思ったのか?(いえ通じません)楽しそうに笑っているかと思ったら、何人かの女の子は我先にと手をさし伸ばして、明らかに、私の持っているものをねだっている。みんなが
「カラム!カラム!(ペン)」やら
「ボンボン!ボンボン!(おかし)」とここぞとばかりに大声でねだる。ぐったり。必死で歩いてきた疲れが改めて出る。その様子を見ていて家の男性だろう。彼女たちに何か大声で言って、どうやら静かにするよう言い放ったらしく、私の言葉は最後まで無視されて、彼女たちはものをもらえないとわかるとぶつぶつ言いながら部屋の奥へと戻った。おじさんはと言うと、おじさんもぶつぶつ言って私の横を通り過ぎて言った。
だから!トイレってば〜!やばいって!
こらえて改めて土の岩がごろごろする坂道を登り始めると、少し先の右手にホテルが見えた。
もうここで行くしかない!入り口をぬけ、館内に入った。靴や周りにあるものを見るとどうやら欧米の旅行者がけっこう利用しているホテルのようだ。出てきたおじさんに「トイレ・・」と言うと、最初は断られた。でも私はちょっと半泣きで頼む。許可をもらって2階のトイレへ行った。うう、幸せ。
高台の角にあるから廊下の脇にある窓からも景色は美しい。そのためもあるのだろう、旅行者がいる理由の一つ。了承をもらって屋上から見る景色もとても爽快で気持ちよかった。ハジャラのビル郡はこれなのかなぁ。これで終わりなのかなぁ。おかしい。少し休憩の後、とりあえず、もう少し町の奥まで歩いてみることにした。
歩いていくとすぐに町の中心に来たようだ。数件の店があり、観光客向けのおみやげ物やも目に留まる。見所はさらに奥ってことか。先に目をやると、あれれれ〜?なんだか嬉しい。この国では出会う確率も低そうな日本人のグループツアーのような数人のおじ様おば様の姿。おお、やはり観光地!
水を買って重い荷物にぐったりしながらもわくわくして先を急いだ。先には開けた場所がある。ふとすぐ近くにさっきのおじ様おば様。弱っていたから日本人の姿がなお嬉しかった。
「こんにちわ」
おば様方は突然現れた私に少しビックリしながらも、嬉しそうに優しく話しかけてくれた。

おば様方と別れを告げてさらに先に進むとそこは開けた場所だった。そして右にあった。遠くから見ていたビル郡が右手に大きく広がっていた。
「わぁ!」思わず声が漏れた。
サナアで見たような漆喰の装飾が同じく美しくもあったけれど、積み上げられた岩でできている家々はさらに味わい深く、荒削りな面持ちがすぐ眼下に広がる起伏の激しい土地や雄大な景色には強い存在感があった。
確かに、見ておくといいかも。観光地にもなるわけだ。
ハジャラの建物郡へは今いる町の端から階段を下りて細い道を伝っていくのだけど、その周りにも2軒ほどの土産物屋があり、声をかけてくる。このおみやげ物屋さんが声をかけてくるのがさらに、観光地であることを感じさせる。
丁重にお断りをしてハジャラの(見るからに)迷路のような町へと進んだ。

町の中心から見える大きな景色と右がハジャラのビル郡。

この時期の緑は少しとげとげしく
図太くたくましい。

岩のビル郡へ向かう道。
手前はドアの開いたおみやげ物屋さん。

季節外れのみを残したサボテンが
道の脇にあった。

 

背後に邪魔するものは何もない。
青い空へ向かってそびえ立つような美しい凝縮されたイエメン建築郡。

細めのいびつな道を通って、曲がった階段を登るとこのハジャラの建物郡の中へ入る入り口がある。少しだけトンネルのような入り口を入るとすぐに迷路のような街に入ったことを実感する。
入ってすぐの場所には数件の小さなおみやげ物屋さんが見えた。周りに町で暮らす人たちが立ち話をしたりしている。
どこから見ようか。とりあえずぐるりと周りを回ってみよう。
私は右の方へ歩きはじめた。

入り口のトンネルをくぐる

迷路をすり抜け
建物郡の外回りへ出る。

数人の子供が私の周りに来て「ガイド ガイド」と自分をガイドに雇うようにけっこうキレイな英語で言う。穏やかなイエメン人たちと接してきたけれど、この子達はけっこうしぶとい。
迷路の中を突き当たりながら感覚で進んでいくなかで、先にちょっと前から姿を見ていた外国人の男の人の姿。私と同じようにしつこいガイドにあっていたけれど、もう彼は振り切れたみたい。私にはずっと何度断ってもついてくる子供が一人。少しずつきつく断るのだけど、懲りないでついてくる。
旅行者の彼と挨拶を交わすととても感じのいい人で彼はマイクといった。
ニュージーランド人だった。勝手に私はニュージーランド人が好きだ。
これまで旅行やいろいろで知り合った人たちはみんな気さくでいい人だった。
にしても、多くない人口のはずだけど、旅でニュージーランド人ってけっこう
出会う気がする。
同じ方向へ回っているのでマイクと一緒に話をしながらこのハジャラの中から
見える周りの景色を楽しんだ。

ハジャラの外周りからの景色は
改めてこの場所の高さを感じさせる。

ビル郡の間の細い道からから見上げる空はまぶしいほどの青。

中から見るビル郡は改めてその高さを実感。

あ、ゴミのお菓子の袋。
コナン?

ゆっくりと一回り。
最初はしつこいガイドの少年に困ったものだけど、
この景色と建物が美しい町、村?が好きだ。


マイクと一緒にこの岩のビル郡の全景を改めて見ようと門をくぐり出てもと来た道を戻った。さっきの場所をさらに過ぎ全景が見える場所へ移動する。
移動しながらその先を見るとまた別の町の入り口らしき場所があった。どうやら観光客はここから来る人が多いようだ。

振り向いて景色を撮ろうとカメラを構えると、
ちょうど向こうからロバに乗った少年が来た。パシャリ

ロバと少年に近くにいたおじさんも入って
ハジャラの町と パシャリ☆

すぐ後ろにあった小屋の屋根に(ムリして)上ると草が干してあった。
ハジャラの建物がよく見えた。

段々畑を見下ろすマナハ へ
マナハへ へ

この季節にも力強い緑のサボテンがハジャラの建物によく合う。

そこにきれいな英語を話すおじさんがいてマイクはしばらく話し込んでいた。
私はすぐそばのハジャラの前景のきれいに見える特等席でぼーっと青い空の下にあるハジャラのビル郡を眺めていた。
タダ思いつきで来たマナハの先のハジャラだったけれど、どうしてどうして、キレイな場所でした。