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マルディン1 町歩き1 へ

旧市街の濃厚な空気が漂うエリアから
少しだけ今の時代に近い空気のエリアへ。
その途中で見つけたのはオシャレなカフェ。

その先で見つけたのは美し細工のアクセサリーに
とてもかわいらしく優しい少女たち。

歴史的建造物が今はオシャレなカフェに変身!

町の中心と思われるほうへ何があるかと歩いていると明らかに歴史を感じる建物の大きな入り口が左に現れた。開かれた門の上には真っ赤なトルコ国旗が掲げられている。そして噴水と緑のある庭が見えた。
何か歴史的建造物で観光できる場所なのかな?と思いゆっくりと門をくぐってみるとそこはカフェ♪
強い日差しを避けるように建物の影にはトルコらしいクッションやテーブルクロスのアレンジされたテーブルが並びお客さんたちが談笑していた。
すごくステキな雰囲気に即チャイタイム決定。

一見カフェらしくない?つくり

中央に置かれた噴水ばかりか豊かにあしらわれた緑がさらに憩いのひと時を彩る。
噴水そのものも、その脇に置かれた石碑にも時代を感じる。

石造りの店内も独特な重みある
雰囲気が漂う。

もうひとつの裏側にある入り口。
こちらのほうが入り口は小さいけれど
レストランの看板が。

すごく気に入ったカフェになった。

カフェを出て道を曲がると、明らかにコレまで歩いてきた道よりも現在の生活観の強い空気が漂うエリアに入った。
さっき入ったカフェの入り口とは別のカフェの入り口を発見したけれども、こちらもほかで目にする身近な感じの看板が立てかけられている。
少しだけタイムスリップしたような感じだけれど、それでもここはまだ私の日常よりも懐かしい空気が漂う異国の地に変わりはない。

貴金属店の並ぶ通り。

少し開けた通りに出た。たくさんのお店が軒を連ねる通り。
この通りは貴金属店がずらりと並び、少し先の通りにはさらに別の店が道にはみ出してたくさんの商品を扱っている様子が伺えた。
最初は全くそのつもりもなかったのが、はたとこの地が銀細工で有名なことを思い出してすぐに「お土産買う!(自分に)」モードに。どこもすごくかわいいシルバーアクセサリーを並べているけれど、その中でとりわけ気にいったデザインを出していたお店にフラリ。おじさんとお兄さん二人が店員としていた。
ショーウィンドーを見るとさらにさらにたくさんのどれも欲しくなるような日本ではないデザインに合わせ実に細やかに作られた数々のアクセサリーが私を魅了〜!
女性にとって買い物の悩みって真剣だけどとても楽しいものですよね。
ほんの少しの違いを見つけながらようやく買ったブレスレットたちとペンダントトップ。帰国後もすっかり私のお気に入りとして活躍!

ショッピング中はトルコだからもちろんチャイをいただき、世間話を楽しむ。日本人とははじめて話すような雰囲気だ。とても親しみやすい二人の店員さんについつい長居をしてしまう。
すっかり打ち解けてかなりまけてもらい買い物を済ませると帰り際におじさんが見せの奥から1冊の本を持ってきて私に手渡した。今日の思い出にとお土産としてこの本をくれたのだ。
それはイスラム教の本で、話の中で異教徒の私がイスラム教に興味はあると話したことからだろうくれたものだった。イスラム教にとっての大切な預言者たちの話。
シリア正教とも共存しながら、熱心な信仰心を持った人が多いのだろうとこの地域を旅しながら感じる。

アクセサリー屋産のおじさんとお兄さん。
ありがとうございました〜

アクセサリー屋さんを出て歩くと商店が並ぶ先に淡い緑色のドームの屋根を持ったモスクが道の突き当たりに見えた。
作りはトルコ風ありながらもアラブ的な感じもする。
中に入ってみたくなり、でも少し離れた場所だったのでそれを確かめるために通りがかりの少女二人に話しかけた。
「あのモスクの中って入れるのかな?」
「入れるよ。行くの?」
「うん、見てたいなぁと思って。」
「だったらね、あのモスクよりももっと大きくてきれいなモスクがこっちにあるよ。」
「あっちなの?」
「うん、そう。おねえちゃん、ついてきて。」
と、散歩していたのか二人は店の並ぶエリアの先にある大通りを指し、私を誘導し始めてくれた。とてもかわいい人懐っこい二人だ。

大通りには他の都市と同じように
トルコ建国の父といわれるムスタファ・ケマルの
銅像が大きく目立つよう置かれていた。

突き当たりの緑屋根のモスクに興味を持った。

いとこ同士の二人。

シンプルな土色のモスク。

二人が私を誘導してくれる。

二人に連れられて旧市街の大通りに面した、確かに大きなモスクへきた。さっき見たモスクがイスラムの天国色緑であったのに対し、こちらは旧市街に並ぶほかの建物群と同じ土色、中でも明るい土色をしている。少しの人が木陰で休んでいた。
案内されるままにモスクの内部へと向かう。
入り口で靴を脱いで、さらに先にある大きな木の扉を開くと人々の祈りの場があるわけだけど、いつもの旅でイスラム圏に旅をするときに私はちゃんとイスラム女性がするように髪の毛を覆うためのエシャルプスカーフを持ち歩いていた。それが今回のたびに限って忘れていて、このミディヤットへ来る前のマルディンでもモスクの入り口で無料の貸しスカーフを借りて、持ってこなかったことを悔やんでいたけれど、ここでまた後悔。
トルコやシリアなどではイスラム教徒でなくてもたいていのモスクには入ることができる。エシャルプがなくても入ることができるところも多い。ここについても、少女は「なくても大丈夫だよ」と声をかけてくれたけれど、静寂の流れる信仰の空間に私自身が入り辛くって結局、入り口から写真を1枚取らせてもらって中へ入ることはやめておいた。
スカーフがあるだけでイスラム教でもない私がこのモスクの中に入る入らないにたいした差はないけれど、たった1枚のスカーフでもこの旅に出るに当たって忘れたことがなんだかイスラムへの敬意を忘れたような感じがして残念だった。
私が中へ入るのを遠慮したことで、少女たちはできるならもう少しでも見せてあげたいと、優しくも思ってくれて、モスクに必ず隣接されているミナレット(尖塔)へ上ってみようと提案してくれた。
周りの人たちに順に聞いて管理している人を探す。
そしてようやく見つけた人が言ったのは「エシャルプがあれば。」
あああ、ほんとに悔やまれる。
「せっかく探してくれたのに、ごめんね。どうもありがとう。」
と、言うと二人が話し合って一人の少女がこの場から駆け出した。
「どうしたの?!」
「あの子ね、家にお母さんのエシャルプ取りに行ったから、少しだけ待っててね、おねえちゃん。」
「ええ?!家は近いの?わざわざ行ってくれたの?!」
「すぐ近くだから心配しないで。」
私のためにこのミナレットに上ったって何の特にもならないのにただ見せたいという、ただ純粋な優しい気持ちにすごくすごく感動した。

モスクの入り口。

モスクの中をのぞく。新しい感じだ。
いつ建てられたのか聞き忘れた。

程なく、少女が手にエシャルプを持って戻ってきた。走って戻ってきてくれた。
差し出されたスカーフをありがたくつけると二人は満足気で一緒にミナレットの入り口に入り階段を上った。
でもね、2階まで上がるとミナレットのさらに上へ上るための扉は閉ざされていて2階のテラスのような部分までしかあがることはできなかった。
二人もはじめてだったようで、残念がりながらも3人で笑って2階からしか見れない外の景色や内部の様子を楽しんだ。
少しすると、一生懸命一人の少女が私たちのいる場所に上ってきた。
私を案内してくれた二人は怒った表情で私に言った。
「この子は礼儀知らずなの!家に帰ったら?」
後から知ったのだけど、一人の少女の妹でいつも二人を怒らせているらしい。二人に比べて感情表現が下手そうな少女は最初のうち私を見るばかりで話しかけたりしなかったけれど、こちらから話すとすごく照れくさそうにでも嬉しそうにウケ応えしてくれた。

しばらくここでおしゃべりをして、もう時間がなくなってしまったのでオトガルへ向かうことを伝えた。すると少女たちは送りたいといって私をさらにオトガルへ案内してくれた。
4人で話をしながら歩くオトガルまでの道のりはとっても楽しかった。
3人は一生懸命に町のいろんなことを教えてくれたり、日本がどんな国か私に聞いてくれた。

モスクの2階で。

2階から中をパシャリ。

オトガルへの道のりで。

パン屋さんで売られているパンは
丸い形の厚手のもの。

横の道から見えたのは
さっきとは別のシリア正教会。
この町にはいくつもあるんだ。

オトガルにつくと私の乗るバトマン行きのミニバスはすぐに来るという。彼女たちはさらにミニバスが来るまでの時間を私と一緒に過ごしてくれた。
妹が来る前にすでに二人には折り紙をあげていたのだけれど、妹にあげてないことに気付き急いで鶴を折って渡すと。本当に嬉しそうな顔で受け取ってくれた。
私が折り紙を折っている間に二人は私のノートに住所を書いてくれていた。写真は無事に届いただろうか。
折り紙やら住所をもらうことに気付くのが遅かったので最後の最後がバタバタになってしまった。
そんな中、彼女たちが微笑みながら嬉しい言葉を言ってくれた。
「お姉ちゃんはすごくきれいな人ね。」
私は誰が見ても「キレイ」な人ではない。だからこそ、彼女たちの言葉が私の内面をほめてくれたような気がして、すごく嬉しかった。
旅だからこそリラックスしていろんなことを受け止めようと心がけるいつもより謙虚な自分がいて、彼女たちが純粋だからこそ私の些細な優しさをそんな風に受け止めてくれている。だからこそできた状況だけれども、でもやはり嬉しいこの気持ちは忘れちゃいけないと思った。
バスに乗り込み手を振る。
見えなくなるまで3人で手を振ってくれていた。

 

ずっと続く大地と空がいつもに
増して澄み切って見えた。
出会ったかわいらしい
彼女たちのお陰だろう。

日本のカフェとはまた違った
アラブの香り漂うオシャレなティータイム。

壁の上につけられた標示からここは「Geluske Hani(ゲリュシュケ・ハヌ)」といい。どうやらシルクロードやこの一体の交易の隊商が利用した建物のようだ。現在はそれを利用したカフェ・レストランになっている。
他の土地でもトルコではこういった施設が、レストランや観光地をかねたおみやげ物やさんやホテルなどに利用されていることがある。
真ん中の噴水にはこの土地に足跡を残した人物の記念碑と記されている。
この土地柄、きっと複雑な歴史が背景にあるのだろう。
それを考えるとこの場所ですごくチャイの時間はさらに趣深いものになる。