



















高地にあるヌワラ・エリヤはイギリス統治時代の避暑地として、
セイロンティーの有名な産地として他とは異なった空気がある。
濃厚な緑の茶畑の丘がずっと先まで広がる。丘の上はもやがかかって見えなかった。
雨の多いヌワラエリヤでは霧や雲も多い。ヌワラ・エリヤらしい景色の一つ。
ヌワラエリヤへ行く一番の目的はセイロンティーを作る工程をこの目で見ることにあった。そして、コロニアルな面持ちの残るイギリス統治下の避暑地という、他とは違った歴史のある場所も見たかったから。
ヌワラ・エリヤへの道からも気候の違いは明らかだ。昨日おとといまで暑くてしょうがなかったはずなのに、雨が静かに降る山の中の道を進むほどに、昼にもかかわらず肌寒くなるほどだった。
そして他の地でもみたあふれるほどの緑はより濃厚な色へと変化していく。
ヌワラ・エリヤまでは鉄道とバスで行くことができる。私は鉄道で行きたかった。『地球の歩き方』によると、キャンディからヌワラ・エリヤへ来るための道はとても景観が美しいと載っていたこともあったし、味わいのある鉄道の旅も好きだから。ただし、鉄道を選ぶ場合は乗換えが必要。キャンディからナーヌ・オヤまで行き、そこからバスで20分。かつ列車そのものの移動時間もバカにならない。
一方バスでは、インターシティバスを利用して約2時間半。山道を行くために乗り物には酔いやすいかもしれないが、バスの車窓から見る景色も美しいものだ。
時間がかかっても、行きたかった列車での旅だけど、今回は断念せざるおえなかった。同じホテルで行き先も一緒だった阪神さんと朝早くにホテルを出た。そして二人ともが鉄道に乗りたくて鉄道駅に向かったけれど、なんだか駅はその役割に似つかわしくなく閑散とした雰囲気。いざ!チケットを買おうとすると、言われた。
「列車は出ないよ。今日はストライキなんだ。」
ええええ?!
「たまにあるの?!」
「そうだね。」
なんて、なんて悔しいの!なんてなんて思い出に残り、ネタになる出来事なんでしょう!
結局、阪神さんと私はすぐ近くのバスターミナルへと向かう。バスターミナルでは地名さえ言えば、周りの人がそこへ行くバスを教えてくれるし、スリランカは英語が通じるから、単語でもわかってくれやすいのだ。
さて、見つけ出したバスにビックリ!なんとなんと!私の通っていた自動車学校のバスじゃありませんか!アジアの国々では日本の古いバスやらワゴンが多く使われてることは知ってるけど、自分にこんな身近なものが現れるとはーーー!ビックリビックリ!そしてなんか嬉しいわ♪
そのバスはまだ発車する時刻までしばらくあるようで阪神さんとふたり、一番前に見晴らしのよさそうな場所を陣取り、来る道で買ってきた朝食をいただく。阪神さんはパン類、私はスリランカのパンというか朝の軽食。軽食といってもスパイスの効いたカレー風味のこれらはかなりのおいしさに幸せ気分〜♪
そんな最中、乗り込んできたのがカープだった。大人で穏やかな阪神さんとは全く違ったタイプ。かなりウケる面白いヤツでその面白さからすっかりいじってしまった。←ごめんね、ウフフフフ。とても人柄がいいからだろう、これからしばらく一緒に過ごすことになった時間の中でも節々で人懐っこい彼の人格が見て取れた。みんなが心を許すようなヤツだ。
さて、カープ乗り込んできて勢いよく座ると、入ってきたマンゴー売りから「ちょうど欲しかったんだよー!」なんて言ってカットされたマンゴーを買う。おすそ分けにいただいた歯ごたえのあるこのマンゴーおいしかったなぁ。ね!カープ!
3人で話し、食べること15分くらいだろうか。次第に人が乗り込み始め、運転手を向かえたバスはようやく出発した。
お隣の席の阪神さん。
なんと本名は私と同じ!
「これでバスが横転なんてしたら
私の苗字は省かれて阪神さんの
奥さん扱いで新聞に名前が載るかもしれないですね〜笑」
なんてメリ。
1年前のウズベキスタンでも
同じ苗字のマサトさんと旅をした。
さすがありがちなメリの名前。
ヌワラ・エリヤまでの景色を楽しむ。
この線は大きな道なのだろうか。都市キャンディへ向かう道だからか。
道沿いには人が集まる町の景色がいくつも過ぎた。
↑これがそうなわけではないけど日本の支援によって
作られた橋があるというのを聞いた。
この道のりだけでいくつものイスラムのモスクを見た。↑
イスラムの天国の色グリーンをあしらったものも多い。
とある町を過ぎたときにヌワラ・エリヤを指す標識を見た。
近づいているのだと嬉しくなった。
高地のヌワラ・エリアへ向かうため、道は、町はどんどん
あがっていく。そして空には水をたたえた雲をいただく。
ついには茶畑が私の前に姿を現した。もうここはあの香り豊かなセイロンティーが作られている台地なのだ。
道路のためにだろう、切り出された土の斜面の色が赤い色をしていた。この赤の土にはお茶の葉をおいしくさせる成分が含まれているのかな。そんなことを考えながらバスに揺られていると、景色はどんどん美しくなる。
知らないうちに、かなりの高い場所にいた。そこからは向こうの山それとの間にある渓谷が見渡せた。
茶畑やら渓谷やら進む度に顔を変え、
ついシャッターを押したくなるような景色を見せてくれる。
ティーファクトリーの入り口からの景色。
一面の茶畑。
ティーファクトリーのペドロ・エステート
ティーファクトリーの見学のあと
、阪神さんとカープと3人で
産地の紅茶をいただきました♪↓
目的のティーファクトリーを楽しむ。
ティーファクトリーのベドロ・エステート。
この涼しさのせいか、この町がなんか静かなような間違った想像を持っていた。着いてみるとバスターミナルでは他の町と変わることなく、たくさんの人でごった返している。ただし外へ出るとそこはどこかしら静かな町の面持ちになる。
バスターミナルから少し行けば、いくつも通り過ぎる場所や建物にイギリスの植民地時代に作られてコロニアル様式の面影を重ね合わせる。バスターミナルからティーファクトリーへ向かった道沿いで豊かな緑をたたえたゴルフ場の脇を過ぎた。町の中心からすぐの場所で。このゴルフ場もまたイギリス人が残したものの一つ。
紅茶貿易やら他のスリランカの都市よりも暮らしやすい気候ででここに暮らすイギリス人はけっこういたのだろう。アジア最古といわれるゴルフ場を残したほどに。
←バスターミナルを出たところに町の中心部へ向かう大通りがあった。
右を向くとその先が町の中心、
左にはここの静かな空気を楽しめるホテルが多くある
ひときわ目を引くバスターミナル前の郵便局。
かわいらしいデザインに色使いで作られている。
この町で一番古い1828年に建てられたものだという。
ティーファクトリーを見終えた私たちはドライバーさんに頼んで食事のできる場所へ連れて行ってもらった。
それはホテルで、少し入り組んだ場所にあったけど、きれいで感じのいいホテルだった。ヌワラ・エリヤのホテルは実際に泊まってはいないけど、その避暑地としての役割からか少しだけ高かったように思う。
温かな宿のリビングでほっと一息つく。私は薄着にサンダルで体がけっこう冷えていたのでこの休憩時間は温かかった。しばらく待ってカレー中心の豪華な食事が用意され楽しくいただいた。阪神さんとカープとともに旅の会話を楽しむ。
阪神さんはこの地かさらに奥にある町が今夜の宿の予定だった。しばらくしたとき阪神さんは静かで居心地のいいこの宿が気に入ったようで、チェックインを済ませていた。この場への居残りだ。
一方、カープは行きたい場所があって、ここでも場所を仕入れると今日の夜にこの町から出るミニツアーがあるというではないの!急なため日程のことや料金のこと、そして目的地のことを食事を終えて長くドライバーさんと話していた。
私はキャンディへ戻る予定だ。キャンディ行きのインタシティーバスはあと1本。これに乗らなくてはいけない。そろそろ私には時間だった。話をしていた今日の旅仲間カープにお別れを言う。町の中心を散策するという阪神さんが私と一緒にホテルを出た。バスターミナルまで車5分といったところか。
バスを探すと、なんとなんと!行きと同じバスじゃないの〜〜!私の自動車学校のバスーー!もちろん仲良くなった隣の席だった運転手さんも同じ人〜。にこやかに私を迎えてくれた。3人だった往路を一人で帰る復路がちょっと寂しくも思っていたから心強い。
阪神さんとは出発前にターミナルでお別れ。昨日の夜からありがとうございました〜〜☆
↑これが!これが、私の通っていた自動車学校のバスでした。
そしてとても優しくて感じのよかった運転手さん←携帯で電話中、ヲイ!↑
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