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5. ジャマ・エル・フナ広場

1. マラケシュ街歩き
2. スークに酔う

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4. たたずむク
トゥビア

Morocco

すごくすごくすごく、
見たかった景色だった。
夜の暗闇の中まぶしいほどに屋台の明かりが
煌々と光り、遅くなってもたくさんの人で
賑わいを見せるジャマ・エル・フナ。
モロッコの一つの文化がここにはあった。
さまざまなものが凝縮されたような場所
ジャマ・エル・フナ

何度も訪れたジャマ・エル・フナ。
写真を撮っても撮っても新しい姿のジャマ・エル・フナが
姿を現し、新たな被写体になる。飽きることのない広場。

ホテルの屋上から撮った朝の静かなジャマ・エル・フナ

最初にこの広場に着いたのはワルザザートからの道アトラスを越えてすっかりつかれきった夜も11時半を回ろうとしていたときだった。少し先でタクシーを降り、同乗させてもらったおじさんに別れを告げ、人の流れが溢れ出る先へと向かうと、そこが、ジャマ・エル・フナ広場だったのだ。私の憧れていた、憧れ以上の熱い空気が寒空にまぶしく輝いていた。
たくさんの屋台には人が食べ物があふれ、力強いまでの活気にみなぎっていた。少しで日も変わろうとする時間だ。
それが、ジャマ・エル・フナなのか。

モロッコ的な造りのホテルで休み目覚めた朝、屋上へ登るとそこからは昨晩のぎっしり人が詰まったような広場の姿は、こんなにも広かったのかと思うようにがらんとした静かな姿だった。朝焼けの薄ピンクに建物のピンクがその静けさに際立って強い色に感じた。

一番上;狭いスークを行きかう人の生活に根付いたロバの姿。
真ん中;大道芸人に集まる人の姿
一番下;夜には屋台の立ち並ぶ場所
←広場の名物の馬車

ジャマ・エル・フナの名物は腕を競う大道芸人の姿。
歌を歌い、サルやヘビの動物を扱い、身体的特徴を見せ、
人だかりを作る。
思わず足を止め見入ってしまう人垣に混ざると、
自分も子供のように大道芸人の技にただ目を奪われる。




ちょっと隙を見せたときしつこいサル使いが私の腕にサルを乗せ執拗に写真を撮らせようとした。撮れなくもなかったけど、電池がほとんどなく、ついでにその態度に腹が立ち
「電池がないの」と言うとその後もしつこく
「ああそう、あなたは電池がないのね!」と私を見かけるたびにわざわざ言ってきた。
かなり腹立たしい思い出である。
そんなこともあり、大道芸人の写真がいい具合に撮れず・・・

ふらりと散歩をした後に、広場の見えるレストランでモロッコ料理のクスクスをいただいた。ミントティーを添えて。
この景色でいただく料理はモロッコ感満点!
少しだけ高くても、その国らしい場所でレストランやカフェ、チャイハネに入ってのんびりするのが私の贅沢。

うっすらかすんで映るクトゥビアの姿。
手前の白いのは屋台。

広場で多く見かける屋台はこんなの
干しフルーツやナッツがずらーり。
その景色が少し続いたかと思うと、
次に現れるのはずらりとオレンジ色の列。
じか絞りオレンジジュースの屋台だ。
こんなに並んでいて仕事になるの?!
と、聞きたくなるほどに並ぶ屋台。

私はこの生絞りオレンジジュースが大好き♪
不調を感じた午前中、ビタミンC確保のために1杯。
結局風邪を引き、熱の出始めた夜もう1杯いただいた。

何度も広場を横切った。

夜のジャマ・エル・フナは暗闇を打ち消すかのように、空が色を落とすにつれて煌々と光があふれ、
刺激を満たすための空気が満ちる。欲求を満たすための屋台が集う。

←空が色づく時間はまだ広場の明かりの淡く見える。
屋台の電球がまぶしい

それはたくさんの店が実に多様な食材を並べ陽気においしく調理する。
あまりの種類に悩んで足を止めると
「どうだい?おいでよ!」
明かりに負けないほどの笑顔と弾んだお声がかかる。

調子の悪かった私は軽食を取った。
選んだのは湯気立ち込めるエスカルゴ屋台。屋台の端1列を陣取っていた。温かなスープが染み入った。
体調が悪くなかったら、それはおいしい出来立てモロッコ屋台飯をいただいていたはずなのに
!

こ、れだ!

私が憧れた景色がまさに同じ面持ちでそこにあった。1年か2年前のテレビ番組世界遺産で見た光景だった。
散歩をしているうちに、あそこから見たい!そんな場所を発見。カフェの屋上だった。
階段を登ると入り口で飲み物を注文。同じ思い出日の入りを迎えるフランス人・ヨーロッパ人観光客が主だった場所を占領していた。そんな後ろから私もジュースのビンを片手に広場を見下ろす。しばらく粘るとフランス人の団体が席を立ったので、私にとっての特等席に腰を下ろす。
そう、あの景色を眼下に。

もっともっとこの喧騒に溶け込みたかった。でも私の風邪は旅の疲れを倍増させて、私は2時間ほどホテルで休むことにした。また9時くらいにはその場に戻ろうと思った。
薬のせいもあって、すっかり深い眠りについてしまっていた。目が覚めたのは11時過ぎ。あああああ。
でも、まだジャマ・エル・フナの熱は冷めていない。
急いでコートをはおり、再び広場へ向かう。
見納めだ。
私のモロッコ旅行も幕を閉じようとしていた。
明日の昼の便で帰るから。
モロッコ最後の夜を鮮やかに彩るマラケシュの夜。
ジャマ・エル・フナの熱い夜。

メリのポストカードコレクション
          @ジャマ・エル・フナ

憧れていた景色だったから
常に動きのあるジャマ・エル・フナだったから
私にはどれもステキなカードに映った。

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