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3. スークを歩く・スークで迷う

1. 出会い フェズの家族と友達
2. フェズ町歩きT
4. 陶器地区Potiers Quartier
5. アンダルース・ミュージック
6. フェズ町歩きU

Morocco

1本曲がると、もう来た道をも行き先をも
失ってしまいそうなほどの迷路のような場所。
フェズへ来たらこのスークを味わわずには
フェズを訪れたことにはならない。
それほどに積み上げられてきたこの地の
歴史と人と人とのつながり、いろんなものが
この中に縮図としてあるんだ。

だからこそ私の興味をぐいとつかんで離さない場所。
フェズ・エル・バリの商店街スーク。

モロッコ人の心のふるさとフェズ・陶器地区
モロッコ人の心のふるさとフェズ・出会い編へ

朝の静かなスークの通り

モスクの近く
だったのだろうか。
この町らしく
まだ人々の日常にある
歴史を感じる公衆の水道。
タイル装飾の美しさも
さることながら、
この独特なイスラム的な
曲線が美しい。

ネジャーリン広場
メディナの中での最も繁華街周辺に位置する広場。
その名ネジャーリンはアラビア語の「大工たち」来た言葉であり、実際にこのあたりには多くの家具職人が軒を並べている。
一見すると広場と言うほどの広さはなく、こじんまりとした印象を受け、通り過ぎてしまいそうなほどだ。

スーク・ダッバーギーン
フェズ・エル・バリの中心に位置するカラウィン・モスクのすぐ脇にこのエリア、なめし皮の染色職人街が広がる。別名はフランス語で「タンネリ」。
このあたり周辺には川と染料が混ざり合ったややすっぱい香りが立ち込めている。
たくさん並ぶいろんな色の染色桶にたくさんのなめし皮をほおり込み桶の中でまさに体全体で色をしみこませていく職人たちの姿は圧巻だ。寒い冬でも半ズボンをまくりあげ足に染め色を染み込ませながらも黙々と作業をこなす職人の姿には思わず身を乗り出して見入ってしまいそうになる。
自分でこの景色を見つけるのは至難の業。実はコレはここでなめされた革製品を売るおみやげ物やのテラスから眺めることができる。コレを見れる主なみやげ物店は2店舗あるようだ。この周辺に来ると何人もの人が道案内を申し出る。モロッコにあるチップの習慣のためだ。自力で行った友人もいたが、時間がかかるようならチップを覚悟で来る方がかなり楽と思う。

スークを回る時間ができたときに、私がまず向かったのがこのスーク・ダッバーギーンだった。
私が見たかった景色。チェコ人の友人マーティンが送ってくれたここフェズ・エル・バリのまさにスークダッバーギーンのものだった。
私はその景色をじかに見ているんだ。
その嬉しさもあったけれど、実際に見たこの迫力と職人の姿になんだか感動した。
この地の人たちはこの技術を一体どれほどの間伝えつづけてきたのか、伝え続けていくのだろう。
私は思わずこの景色をしばらくの間眺め続けていた。

まだ待ち合わせまでに時間が会ったけれど、ホテルを飛び出し、まだ起きていない週末の朝の町を歩く。たくさんの人が行きかう昼の喧騒がうそのように古い町は静かに落ち着いていた。
あれれ?昨日と追った同じ道がすごくきれいになっていた。たくさんのごみは片付けられ、夜のうちに掃除がされた町に変わっていた。

フェズへ夜たどり着いた日から、何度も通ったこのネジャーリン広場。
道の一つの目安にしていたのだけれど、結局ここへ来るまでに何度迷ったか知れない。ここから遠くないホテルへ帰るのにさえ迷ってしまいそうなほどだから。

あてもなく 散策 する スークの なか

スークの中に入ってしまうと、レストランを探すのは難しい。おなかがすいていろいろ探し回ったけれど高級なお店を1件見つけただけだった。ようやくなんともいえない庶民的なお店を発見。おいしそ〜うに見ていると、中へと勧められ小さな木のいすに腰を下ろす。
店の中は作っている人のほかに3人入ればいっぱいになってしまうほどのもの。
「ゆっくりでいいです」
そんなジェスチャーを伝えると、傍らで私のオーダーを作りながら、どんどん来るテイクアウトのお客さんの注文をそれは手際よくお兄さんはこなす。
ボリュームたっぷりのB級グルメはマジうまだった。

馬を引くおじさんの後姿

荷物を静かに待つロバ

カゴとナッツ干し果物を売るお店

オムレツとソーセージとポテトでモロッコパンサンドを作っていたお店

カラウィン・モスク
フェズ・エル・バリのへそとも言える場所にある北アフリカで最大のモスク。
9世紀に建てられたモスクが10世紀にムラービト朝期に行われた改築で現在の形になった。この形式はコルドバのウマイヤ朝様式にペルシア様式を融合させたもので、中庭はスペインにおけるイスラム建築の最高峰とも名高いアルハンブラ宮殿にあるライオンの噴水がある中庭をまねて作られたと言う。
残念なことにモロッコではイスラム教徒以外はモスクへ入ることは許されていないので、外から中のどれだけすばらしいだろう建築を想像するだけだ。

陶器地区から乗り合いタクシーに乗って帰ってくるとフェズ・エル・バリの端古い要塞ヌアール・カスバの脇で下ろされた。最初はここが一体どこなのかわからなかった。
「その門から下っていくんだよ」
言われるままに進むと、そこは野菜・果物をはじめとした青空市場のような空気のスークだった。古びたカスバの壁が青空市場に味を出していた。ざわつく人たちの間をすり抜けていくとすぐ先には屋根つきのスーク。レストラン街が並ぶ。あれここ。旅行者にとってメディナの最も代表的な入り口ブー・ジュルード門のすぐ近く。ホテルの近くだった。
ちょっと1本裏へとそれただけだったのに、全く違う雰囲気が立ち込めている。
改めて思う、なんて面白いの〜!

ポストカード カラウィン・モスク

ポストカード 
スーク・ダッバーギーン